このガイドについて
AndroidのプリインストールアプリをADBで削除する方法は、多くのサイトで紹介されています。 このガイドでは基本的なADB操作の説明は省き、「削除したアプリをテキストファイルに記録しながら整理するPowerShellスクリプト」の使い方に絞って解説します。
スクリプトを使うことで、次のメリットがあります。
- 何を消したか記録が残る
- 複数アプリを続けて削除できる
- ログを見ながら復元操作もできる
前提条件
このガイドを進める前に、以下が済んでいる必要があります。
- PCにADB(SDK Platform-Tools)がインストールされている
- スマホの開発者オプションとUSBデバッグが有効になっている
- USBケーブルでPCとスマホが接続されており、
adb devicesでスマホが認識されている
上記がまだの方は、 SDK Platform-Tools 公式ページ などを参照して準備してください。
ステップ1:スクリプトを準備する
ADBを解凍したフォルダ(adb.exe があるフォルダ)の中に、uninstall.ps1
という名前でテキストファイルを作成し、以下の内容を貼り付けて保存します。
while ($true) {
$pkg = Read-Host "パッケージ名を入力(終了はEnterのみ)"
if ($pkg -eq "") { break }
$result = adb shell pm uninstall -k --user 0 $pkg
if ($result -match "Success") {
$log = "$(Get-Date -Format 'yyyy/MM/dd HH:mm') $pkg"
Add-Content -Path "uninstalled_apps.txt" -Value $log
Write-Host "削除完了:$pkg" -ForegroundColor Green
} else {
Write-Host "削除失敗:$result" -ForegroundColor Red
}
}
スクリプトの動作
- パッケージ名の入力を繰り返し求めます
- 削除が成功した場合、日時とパッケージ名を
uninstalled_apps.txtに追記します - 削除に失敗した場合はエラー内容を表示します(ログには記録されません)
- 何も入力せずEnterを押すと終了します
ステップ2:スクリプトを実行する
- ADBフォルダ内の何もない場所を「Shift+右クリック」し、「PowerShellウィンドウをここで開く」を選びます。
- 以下のコマンドを入力してEnterを押します:
.\uninstall.ps1
「実行ポリシー」に関するエラーが出た場合は、先に以下を実行してから再試行してください。
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser RemoteSigned
ステップ3:パッケージ名を入力して削除する
スクリプトが起動すると「パッケージ名を入力」と表示されます。
削除したいアプリのパッケージ名(例:com.example.app)を入力してEnterを押してください。
パッケージ名の調べ方:
- Android 8.0以上:「設定」→「アプリ」→「すべてのアプリ」→ 対象アプリをタップして確認
- Android 7.x以下:Google PlayからAplinをインストールして確認
「削除完了:〇〇」と表示されれば成功です。続けて別のアプリを削除するか、Enterだけを押して終了します。
ステップ4:ログファイルを確認する
削除が成功するたびに、ADBフォルダ内に uninstalled_apps.txt が自動で作られます。
内容は以下のような形式で記録されています。
2026/05/17 14:32 com.example.bloatware
2026/05/17 14:33 com.carrier.app
このファイルを保管しておくことで、後で「何を消したか」をいつでも確認できます。
参考:AQUOS向け削除候補パッケージ
AQUOS(シャープ製Android)を使っている場合の参考情報です。機種やAndroidバージョンによって存在しないパッケージもあります。
シャープ独自機能(使わないなら無効化候補)
AQUOS特有の機能です。使っていなければ削除候補になります。
| パッケージ名 | 機能 |
|---|---|
jp.co.sharp.android.emopar |
エモパー(AIアシスタント) |
jp.co.sharp.android.emopa.systemservice |
|
jp.co.sharp.android.launcherguide |
操作ガイド |
jp.co.sharp.android.shtutorialapp |
チュートリアル |
jp.co.sharp.android.pedometer.framework.server |
歩数計 |
jp.co.sharp.android.pedometersettingapp |
|
jp.co.sharp.android.karadamate |
からだメイト |
jp.co.sharp.android.scrollauto |
スクロールオート |
jp.co.sharp.android.paytriggerw |
Payトリガー(指紋センサーで決済アプリ起動) |
Google系アプリ(代用アプリがあるなら)
| パッケージ名 | 機能 |
|---|---|
com.google.android.apps.fitness |
Google Fit |
com.google.android.apps.magazines |
Google ニュース |
com.google.android.apps.books |
Google Play ブックス |
com.google.android.apps.bard |
Google Gemini / Bard |
com.google.chromeremotedesktop |
リモートデスクトップ |
⚠️ 触ってはいけないパッケージ
以下は削除するとスマホが正常に動かなくなる(最悪、起動しなくなる)可能性があります。絶対に消さないでください。
| パッケージ名 | 役割 |
|---|---|
android |
システム根幹 |
jp.co.sharp.android.launcher3 |
ホーム画面 |
com.android.systemui |
通知・画面表示 |
com.felicanetworks.* |
おサイフケータイ機能 |
com.mediatek.* |
CPU・通信チップの制御 |
jp.co.sharp.overlay.* |
画面表示の調整用データ |
(補足)削除したアプリを元に戻す方法
ログファイルに記録されたパッケージ名を使って、削除したアプリを復元できます(Android 7.0以上)。 PowerShellで以下のコマンドを実行してください。
adb shell cmd package install-existing パッケージ名
「Success」と表示されれば復元完了です。
※Android 7.0未満では復元できません。削除前に慎重に判断してください。
まとめ
スクリプトを使うことで、コマンドを毎回手打ちする手間が省け、削除したアプリの記録も自動で残せます。 ログファイルがあれば「あのアプリ消したっけ?」という不安もなくなります。
スマホの整理に役立てば嬉しいです。